2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧
こんにちは、読書サークルこだまです。お彼岸が過ぎて、少しずつ涼しい気候になってきましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。 さて、夏休みの間の活動成果として、『こだま』3号が完成しました。今回は、「偶然」という一つのテーマを念頭に置きながら…
一. 僕たちはいつもキャッチボールをしていた。僕が彼と会った時には、どちらから言い出すともなく、公園に行ってキャッチボールをして遊んでいた。ゆっくりとボールを投げてゆっくりとボールが返ってくる、のんびりとしたキャッチボールが好きだった。少し…
昔々、あるところに一人の運命信者がいました。「私の人生に起こることはすべて、あらかじめ運命によって定められたことだと思うの。出会う人、起こる出来事、全てにきっと意味がある。私はひとつの運命に導かれて今この道を進んでいるの。」「なるほどねぇ…
通りすがり、夜通し独り語りでも聞かせてよ二人よがり、灯りなんかに気を取られないように踊り明かせないかな? 体より心を見て、とシャッフルのラブソングが言ってる歌い上げるロマンティシズム理性がお好きみたい 明け方の街の雑踏罪もない仮面ばかり 恋と…
コロナ禍で、どこか遠いところへ行く機会はずいぶん減った。逆に、今までやっていた旅行っていうのはそもそも何だろう、と考えてみたりもしている。 ガイドブックとにらめっこし、その写真に載っている観光名所を実際に見、これで目的は達成できたと満足して…
ぼくらは偶然を欲している。目の覚めるような出会いを。心臓を高鳴らせる眩い光を。それと出会った瞬間、今までの人生はすべて嘘だったと思ってしまえるような極彩色の刺激たちを。 ぼくらは必然を欲している。あの出会いが自分を変えた、あの言葉が自分を救…